私が地方公務員からフリーランスになった理由

私が地方公務員からフリーランスになった理由

フリーランスになって2024年で6年目になります。
地方公務員からフリーランスになった理由はよく聞かれますので、ブログに書きます。

まず地方公務員を辞めた理由は、労働環境がブラックで心身が辛くなったからです。
役所勤めの公務員は3〜4年で異動があります。私は2か所目までは問題なかったのですが、3か所目が鬼門でした。
異動が決まったときから「あそこはブラックだよ」「大変だよ」と周りから言われていたのですが、案の定というか、そのとおりだったのです。

長時間労働、休日出勤、それらに伴う睡眠不足やただでさえ苦手な業務の効率低下など、私は完全にネガティブスパイラルにはまってしまいました。
うつ病にこそならなかったものの、思考力の低下や気分の落ち込み、毎日ぼんやり体調の悪さを感じ、産業カウンセラーの前で号泣するなど、明らかに尋常ではなくなっていました。

その部署にはレールがあって、1年目はこれ、2年目はこれ、というのが見えていました。
つまり、目の前にいる先輩たちの姿が、そのまま私の未来の姿だったわけです。
そしてそれは、残念ながら「ぜひとも自分の未来の姿はこうでありたい!」というものではありませんでした

さて、本当にたまたまですが、地方公務員からフリーランスになった人を私は2人知っていました。
1人は私と年齢や立場の近い女性。
もう1人は少し年上の男性で既婚者、小さなお子さんもいらっしゃいました。
いろいろ話を聞くうちに、「なんだか私にもできそうだな」と思い始めました。
それに、自分には子どもはおらず両親も健康、借金や持病は一切なく、貯金もあったので、退職したときのリスクは少ないと思ったのです。

民間企業に転職しなかった理由は、当時の自分は「公務員は民間企業ではつぶしがきかない」と思い込んでいたからです。
今でこそ「それは違う。民間企業で活躍する元公務員の人はたくさんいる」と知っていますが、当時の自分は頑なに自分は民間企業に入っても役に立たないと思っていました。
そこで、「自分で稼ぐ経験をすれば、民間企業にも入れるかも…」と漠然と考え、公務員からフリーランスという、対極から対極へと動いたわけです。

WEBライターという仕事を選んだのは、自分のロールモデルとなった女性がフリーライターだったことと、唯一自分ができそうなことだったからですね。
プログラムを組んだり、デザインをしたり、そういった技術はまったく自分にはなかったので。

ざっくりですが、以上が私が地方公務員からフリーランスになった理由です。
公務員を辞めたのは、自分の心身を守るため。
フリーランスになったのは、ロールモデルがいたことと、「自分でもできそうだな」と思ったため。

「自分の可能性に挑戦したい」とか「子どもの頃からの夢を叶えたい」とか「文章を書くのが得意で大好き」とか、そういったポジティブな理由ではないですね。
そういうのを期待した方は、すいません。

いずれ民間企業に入るためにまずは自分で稼ぐ経験をしよう…と思っていましたが、今現在、結果的にフリーランス状態が続いています。
仕事を続けているうちに生活に困らなくなり、民間企業に入る強い動機づけがなくなった…というのが理由です。

とはいえ、民間企業に入っておけばよかったかな?と思うことは今でもありますし、組織に雇われることで得られたものも、きっとたくさんあっただろうなーとも思います。
ないものねだりなのでしょうね。

今は本業の仕事をしつつ、ときどき接客のアルバイトもしながら生活しています。
本業では1人でずっとパソコンに向かって作業しているので、さまざまな年齢層の人たちといっしょにお客様を接客するバイトはまるで真逆の環境となり、いい刺激になっています。

そうこうしているうちに、ぽやぽやといろんな業界に興味を持ち始めたり、「これ、ちょっとやってみたいかも」が出てきたりしているので、アルバイトでやってみるとか、小さいリスクの中で挑戦してみるとか、少しずつやってみようかなと思っています。

あくまで私というn=1の話ですが、もし公務員を続けるのがつらいとか、今の仕事を辞めようか悩んでいるとか、フリーランスに興味があるという方がいましたら、「大変ですよ。でも、案外やっていけるものですよ」と伝えたいと思います。

Wrote this article この記事を書いた人

Sawako

元公務員フリーランス。日々模索中。好きなものは本とファンタジーと喫茶店とぶらぶら街歩き。仕事はWEBライティングを中心に、WEBメディア運営アシスタント・役者など。

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